体の軸を司る部分として脊椎は最も気をつけなければならない部分と言えるでしょう。
一度痛めてしまうと、重度の症状は生活にも支障が出てきます。少しでも違和感を覚えたら早めの受診をお勧めします。

脊椎とは

脊椎は頭蓋骨の真下から尾骨(びこつ)に至るまでの“背骨(せぼね)”の部分を言い、20〜30個の骨が連なってできています。脊椎は5つのブロックに分かれ、上から順に頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)と呼ばれています。

脊椎は前方部の椎体、後方部の椎弓(ついきゅう)、棘突起(きょくとっき)の3つの部位から成り立っています。そして、それらの間に脊髄(せきずい)、馬尾(ばび)といった神経が通る脊柱管(せきちゅうかん)というトンネル状の穴があります。椎体と椎体の間には椎間板(ついかんばん)が挟まり、それが上下に連なって柱状になっています。

脊椎の働き

脊椎は成長とともに彎曲し始めます。頸椎が前に彎曲(わんきょく)し、胸椎は後ろに彎曲、腰椎は前に彎曲し、全体的にS字状のカーブを描くようになります。これは、体をバランスよく支えるために必要で、生理的彎曲と言います。運動によって体に受ける衝撃や、筋肉への負担を和らげたり、体の曲げ伸ばしやひねりの動作が可能となります。脊椎は体を支え、神経を保護する大切な役割を持っており、主な働きとして次のようなものがあります。

体を支え、神経を保護する大切な役割を持っている脊椎の主な動き

  1. 腰椎など大切な神経を保護する。
  2. 上半身を支え、運動を可能にする。
  3. 肋骨と共に内臓を保護する。

脊椎が悪くなるとどうなる?

脊椎が骨折したり、変形や変性がおきたり、腫瘍(しゅよう)ができたりなど何らかの問題が生じると、体全体に大きな影響を及ぼします。神経を傷つけたり圧迫したりすると、痛み、しびれ、麻痺(まひ)、排泄障害(はいせつしょうがい)などの症状が現れることがあります。また、骨や椎間板自体が痛んだり、上体の運動に支障をきたすことがあります。

頸椎の病気

  • 頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア
  • 頸椎症(けいついしょう)
  • 頸椎症脊椎症(けいついしょうせきついしょう)
  • 頸椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)
  • 後縦靭帯骨化症(こうじゅうじんたいこっかしょう)

胸椎・腰椎の病気

  • 腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア
  • 腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)
  • 黄色靭帯骨化症(おうしょくじんたいこっかしょう)
  • 腰椎分離(ようついぶんり)すべり症
  • 腰椎変性(ようついへんせい)すべり症
  • 変性側彎症(へんせいそくわんしょう)
  • 骨粗鬆症性圧迫骨折(こつそしょうしょうあっぱくこっせつ)